
1. この症状について
尿がいつもより泡立つと、「腎臓が悪いのでは?」と不安になる方が多い症状です。 泡立ちの原因はさまざまで、一時的で心配のいらないケースもあります。 一方で、泡立ちが続く場合は、尿蛋白(蛋白尿)が関係していることがあり、 腎臓の評価が必要になることがあります。(4,5)
当院ではまず尿検査で客観的に確認し、必要に応じて血液検査や腎エコーを組み合わせて評価します。(4,5)
2. よくある原因(common disease中心)
- 心配のいらないことが多い原因
- 尿の勢いが強い/便器の形状による泡立ち
- 脱水(尿が濃い):水分摂取が少ない、発汗が多い など
- 発熱や運動後などの一時的な体調変化
- トイレ洗剤の残りで泡が立つこともあります
※これらは蛋白尿とは無関係なことも多いです。(5)
- 確認したい原因:尿蛋白(蛋白尿)
尿にたんぱくが混じると泡が消えにくくなることがあります。蛋白尿は、腎臓の負担(慢性腎臓病:CKD)のサインになり得るほか、 高血圧・糖尿病など生活習慣病が背景にあることもあります。(1,2,5)
※「泡立ち=必ず蛋白尿」ではありません。尿検査で確認することが重要です。(4,5)
- 体位性蛋白尿(起立性蛋白尿:遊走腎などが背景のことも)
姿勢の影響で、立っている(起きている)間に蛋白が出やすく、横になっている間は正常になるタイプがあります。 特徴として、起床直後の尿(早朝尿)は正常で、日中尿で蛋白が出ることがあります(遊走腎などが背景にある場合もあります)。(3)
3. 受診の目安
次のような場合は、一度ご相談ください。
- 泡立ちが1〜2週間以上続く/毎回気になる
- 健康診断で尿蛋白を指摘された
- 足のむくみがある、体重が増えてきた
- 尿の色が赤い(血尿)、尿検査で血尿を指摘された
- 高血圧・糖尿病・腎臓病がある(または疑いがある)
4. 当院での診療の流れ
- まずは尿検査で確認
- 尿定性(試験紙)で蛋白・潜血などを確認します
- 必要に応じて、尿沈渣(尿の成分を詳しく確認)を行います
- 必要に応じて、尿蛋白/クレアチニン比などで蛋白量の目安を評価します
- 体位性蛋白尿が疑われる場合は、起床直後(早朝尿)と日中尿の比較を行うことがあります
- 血液検査で腎機能と背景を確認
- クレアチニン、eGFR など腎機能を確認します
- 必要に応じて、血糖・HbA1c、脂質など生活習慣病の評価も行います
- 必要に応じて腎エコーなど
尿・血液検査の結果や経過に応じて、腎エコー等で評価します(必要時)。
- 治療・フォロー
原因に応じて、生活指導・薬の調整・定期フォローをご提案します。必要があれば連携医療機関へご紹介します。
5. 当院でできること(当院の強み)
- 尿検査・血液検査による早期評価
- 腎臓・高血圧・糖尿病を背景にした蛋白尿の整理
- 状況に応じた腎エコーによる確認(必要時)
- 健診異常(尿蛋白・腎機能)からの相談・フォロー
6. よくある質問(FAQ)
A. 泡立ちだけでは判断できません。尿検査で蛋白尿があるかを確認することが大切です。(4,5)
A. 体位性蛋白尿(起立性蛋白尿)の可能性があります。起床直後の尿(早朝尿)が正常で、日中尿で蛋白が出ることがポイントです。経過や他の所見も踏まえて評価しますので、健診結果をご持参のうえご相談ください。(3)
A. はい、一度ご相談ください。蛋白尿は一時的なこともありますが、繰り返す場合は腎臓の負担のサインのことがあります。結果用紙をご持参いただくとスムーズです。(5)
A. 健診結果(あれば)、お薬手帳、血圧手帳(測っている方)をご持参ください。
7. 関連ページ
8. 参考文献・出典
- KDIGO CKD Work Group. KDIGO 2024 Clinical Practice Guideline for the Evaluation and Management of Chronic Kidney Disease. Kidney International (2024) 105(Suppl 4S): S117–S314.
- 日本腎臓学会. エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2023. 東京医学社, 2023.
- Ingold CJ, et al. Orthostatic Proteinuria. StatPearls. NCBI Bookshelf, 2023.
- Simerville JA, Maxted WC, Pahira JJ. Urinalysis: A Comprehensive Review. American Family Physician. 2005;71(6):1153–1162.
- Carroll MF, Temte JL. Proteinuria in Adults: A Diagnostic Approach. American Family Physician. 2000;62(6):1333–1340.
9. 予約・ご相談(CTA)
泡立ちが続く場合は、尿検査で一度確認することをおすすめします。
WEB予約/LINE相談をご利用いただけます。受診の際は健診結果やお薬手帳をご持参ください。
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