
1. この症状について
咳・鼻水(鼻づまり)・のどの痛みは、いわゆる「かぜ(主にウイルスによる上気道感染)」でよくみられる症状です。 多くは自然に軽快しますが、鼻水や咳が10〜14日程度続くこともあります。(1)
また「典型的な風邪は咽頭痛・咳・鼻汁が併発する」と感じる方も多い一方で、実際には最初は1つの症状から始まり、 途中で組み合わさってくることもあります。大切なのは「何が出ているか」だけでなく、どのくらい続いているか/改善しているかです。(1)
2. よくある原因(common disease中心)
- かぜ(ウイルス感染)
最も多い原因です。数日〜1週間程度で軽快することが多いですが、鼻症状や咳が長引くこともあります。(1)
- インフルエンザ・新型コロナウイルスなど
発熱の程度や経過、周囲の流行状況によっては別の感染症の可能性もあります。必要に応じて検査をご提案します。
- アレルギー性鼻炎・花粉症
鼻水・くしゃみ・鼻づまりが中心で、熱は目立たないことが多いです(個人差あり)。
- 副鼻腔炎(急性鼻副鼻腔炎)
鼻症状が長引き、頬の痛み・重さ、後鼻漏(鼻水がのどに落ちる感じ)などを伴うことがあります。 症状が長く続く場合には、ウイルス性だけでなく細菌性の可能性も含めて考えます。(4)
- 感染後の咳(かぜの後に咳だけ残る)
熱やのどの痛みが落ち着いても、咳だけがしばらく残ることがあります。 急性の咳は一般に3週間未満、3〜8週間続く場合は「遷延性(亜急性)」として整理されます。(3)
- 急性気管支炎(多くはウイルス)
「咳が主役」のタイプです。咳は3〜4週間程度続くことがあり、抗菌薬が常に必要とは限りません。(2)
3. 受診の目安
- 3〜5日たっても改善が乏しい、または悪化している
- 10日以上続いている(良くならない)
- いったん良くなったのに、再び悪化・ぶり返す
- 咳が2週間以上続く(長引く咳の評価が必要)
- 鼻症状が長引き、顔の痛み・後鼻漏がつらい
- 高血圧・糖尿病・腎臓病など持病があり、体調を崩すと悪化しやすい
※強い息苦しさ、意識がぼんやりする、水分が全く取れない等がある場合は、緊急性が高く、総合病院・救急外来への受診を勧める場合があります。
4. 当院での診療の流れ
- 症状の経過を確認(何日目か、ぶり返しの有無、生活状況、内服薬など)
- 診察(のど・鼻・胸部の診察など)
- 必要に応じて検査のご提案(症状と経過に合わせて)
- 対応方針の説明(対症療法中心/必要時に追加対応)
- 再診の目安をご案内
5. 当院でできること(当院の強み)
- かぜ症状に対して、経過と所見から「かぜでよいか/別の原因が疑わしいか」を整理
- 鼻症状が長引く場合は、副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎なども含めて評価
- 咳が長引く場合は、感染後の咳、気管支炎、喘息系、逆流などを念頭に評価し、必要に応じて関連ページへご案内
- 持病(高血圧・糖尿病・腎臓病など)のある方は、体調変化に配慮しながらフォロー
6. よくある質問(FAQ)
A. 典型的には複数症状が組み合わさりますが、最初は1つの症状だけで始まることもあります。重要なのは「経過(改善しているか/長引くか)」です。(1)
A. 多くは数日〜1週間程度で軽快しますが、鼻水や咳が10〜14日程度続くこともあります。(1) ただし、良くならない/悪化する場合は別の原因の可能性もあるためご相談ください。(5)
A. 咳は「急性(3週間未満)」「遷延性(3〜8週間)」「慢性(8週間超)」で整理します。(3) 2週間以上続く、生活や睡眠に支障がある、ぶり返す場合は一度ご相談ください。
A. 色だけで細菌感染とは限りません。症状が長く続く/悪化する/顔面痛や後鼻漏が強いなどの場合は、副鼻腔炎(細菌性の可能性を含む)として評価します。(4)
A. あります。ワクチンは重症化予防に有効ですが、感染を完全に防ぐものではありません。症状や経過、周囲の流行状況に応じて、必要な検査をご提案します。
7. 関連ページ
8. 参考文献・出典
- CDC. Preventing and Managing Common Cold. Centers for Disease Control and Prevention.
- NICE. Cough (acute): antimicrobial prescribing (NG120). National Institute for Health and Care Excellence.
- AAFP. Cough: Diagnosis and Management. American Family Physician.
- IDSA. Clinical Practice Guideline for Acute Bacterial Rhinosinusitis. OUP Academic.
- CDC. Manage Common Cold. Centers for Disease Control and Prevention.
9. 予約・ご相談(CTA)
咳・鼻水・のどの痛みが続く場合は、経過に応じて対応が変わります。
「長引く」「ぶり返す」「日常生活に支障がある」など気になる症状があれば、WEB予約/LINE相談をご利用ください。受診の際は、お薬手帳をご持参いただくとスムーズです。
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